2008年2月8日金曜日

夢想狂騒曲 caprice

流転運命で黎明運命

夕暮人生な相反世界

憂鬱波紋が風化選択

疑問日常と泡沫人生

残留映像の浮遊憎悪

絶対存在は調律幻想

溶媒幸福と偽善悪事

羅列螺旋で永遠路線

※※※

—こんにちは—

…コンニチワ。

—あなたは、私を求めてくれますか?—

貴女がソレをノゾムなら。

—あなたは、私を赦すことはできますか?—

貴女がソレをノゾムなら。

※※※

夢の中で、いつも会う少女がいる。姿形は目覚めると忘れてしまう少女。彼女に残るのは印象だけなのだから、性別さえも怪しいかもしれない。
その印象、それは儚い。雪よりも透明で、花よりも容易く手折れそうで、私が動いたその影響だけで消えてしまいそう。
そして、脆い。多分どの繊細な硝子細工よりも、限りなく薄く張られた氷よりも、幼児が作り上げた揺れる積み木よりも。

彼女はダレナノカ
彼女はナニナノカ

私はそんな疑問たちにとり憑かれている。
そして彼女に会いたいと願っている。

彼女はダレナノカ
彼女はナニナノカ

ぐるぐると疑問が弧を描く。夢の中、彼女の周りで弧を描く。言の葉は相手へ落ちることなくただ茂る。

応えに答え
問いは遠い

望む答えは夜明けにある。恨む応えは夢の中に。私はどちらを選ぶのか、自分でさえわからない。自分だからこそ、分からないのかもしれない。そもそも私はコタエを欲しいのかさえも、明確ではなかったかもしれない。

応えに答え
問いは遠い

緩やかに群青は暁の色へ流転してゆく。星の輝きは陽の輝きへ吸い込まれ、月は蒼白く顔を変える。今日もまた、夢は終わる。今日がまた、夢を紡ぐ。

少女は光を受け取り、
少女は幸を受け取り、
少女は愛を受け取る。

嗚呼、昨日に感謝。私を抱えて過ぎたことに
嗚呼、今日に謝罪。私が無力に生きることに
嗚呼、明日に祈願。私に帰る地があることに

泡沫の意識が共に浮かぶコタエを見つける。言の葉が雨のように降り注ぐ。

彼女はダレナノカ、夢の少女は、私なのだ。

彼女はナニナノカ、夢の少女は、時なのだ。

泡沫の意識が浮上する。言の葉は全て落ちた。

もう話すこともない、もう知ることもない。

これにて夢想狂騒曲は終焉也、またのお越しをお待ちしましょう。

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