夕暮人生な相反世界
憂鬱波紋が風化選択
疑問日常と泡沫人生
残留映像の浮遊憎悪
絶対存在は調律幻想
溶媒幸福と偽善悪事
羅列螺旋で永遠路線
※※※
—こんにちは—
…コンニチワ。
—あなたは、私を求めてくれますか?—
貴女がソレをノゾムなら。
—あなたは、私を赦すことはできますか?—
貴女がソレをノゾムなら。
※※※
夢の中で、いつも会う少女がいる。姿形は目覚めると忘れてしまう少女。彼女に残るのは印象だけなのだから、性別さえも怪しいかもしれない。
その印象、それは儚い。雪よりも透明で、花よりも容易く手折れそうで、私が動いたその影響だけで消えてしまいそう。
そして、脆い。多分どの繊細な硝子細工よりも、限りなく薄く張られた氷よりも、幼児が作り上げた揺れる積み木よりも。
彼女はダレナノカ
彼女はナニナノカ
私はそんな疑問たちにとり憑かれている。
そして彼女に会いたいと願っている。
彼女はダレナノカ
彼女はナニナノカ
ぐるぐると疑問が弧を描く。夢の中、彼女の周りで弧を描く。言の葉は相手へ落ちることなくただ茂る。
応えに答え
問いは遠い
望む答えは夜明けにある。恨む応えは夢の中に。私はどちらを選ぶのか、自分でさえわからない。自分だからこそ、分からないのかもしれない。そもそも私はコタエを欲しいのかさえも、明確ではなかったかもしれない。
応えに答え
問いは遠い
緩やかに群青は暁の色へ流転してゆく。星の輝きは陽の輝きへ吸い込まれ、月は蒼白く顔を変える。今日もまた、夢は終わる。今日がまた、夢を紡ぐ。
少女は光を受け取り、
少女は幸を受け取り、
少女は愛を受け取る。
嗚呼、昨日に感謝。私を抱えて過ぎたことに
嗚呼、今日に謝罪。私が無力に生きることに
嗚呼、明日に祈願。私に帰る地があることに
泡沫の意識が共に浮かぶコタエを見つける。言の葉が雨のように降り注ぐ。
彼女はダレナノカ、夢の少女は、私なのだ。
彼女はナニナノカ、夢の少女は、時なのだ。
泡沫の意識が浮上する。言の葉は全て落ちた。
もう話すこともない、もう知ることもない。
これにて夢想狂騒曲は終焉也、またのお越しをお待ちしましょう。
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