2007年12月31日月曜日

結局自分の天秤をはかれるのは自分だけなのだし

遂に今年も今日で最後ですねー、やり残したことはいっぱいなのに時間という概念はそれを許してはくれません。

というわけでまた寝落ちした私は六時起床歯磨き等したあと二度寝したわけですが二日連続で末期の夢をみました。
一日めは朧気だけど、クラナドキャラ総出演。今日は最初の舞台は神社でこの世ざるものから逃げたり倒したりしてたんですが、後半はどっかの地下街…?いやまあそんな感じの博打場所が舞台でそこで再びクラナドキャラ総出演。はいオワタ。
そこで終わればまだいいものの、夢は続き渚がそこへ行く度体調不良となるので私が背負って帰るというもう死んでしまえな内容でして。しかもいつの間にか殺し屋さんだとかチンピラだとか裏の世界な人達がいっぱいのホテルに舞台が移りまして、何故かバトロワ的なものに参加するはめに。
私の夢は無駄にリアルのため色はあるわ音はあるわ痛覚あるわで現実とほぼ何等変わりがないので怖かった。エレベーターに乗ろうものなら一緒にいた男に殺されそうになるし階段から下りようとするば待ち伏せした軍隊式の格好した人達に銃撃されるわ。よく死ななかったな。後なぜか最後にルルーシュでてきました。一番謎です、謎です。


では追記があるかもしれませんがこれにてよいお年を。

2007年12月30日日曜日

…カッパ怖い…カッパ怖い…

いやあ今日はまさに青天の霹靂、そうてんのせいぎょくじゃあありませんよ。はい黙れ

人の波が溢れかえって気持ち悪いっす、やっぱわたしゃコミケはむかなそうです。ってなんかコミケにいるみたいですけど違います。てゆか行くならそっちに行きたかったよ。
今私は国立競技場にいますー…はぁ…

陸上で行ければ幸せこのうえないんですけどね、今日はサッカー観戦できています。い、や、最初は自宅で宿題しようと思ってたんですけど、行くつもりだった両親共々体調不良になったので余った二枚でじっちゃんとばっちゃんと私で行けと言われてしまい。渋りました。えぇ渋りましたとも。けど…

母「行ったらお小遣いあげるわよ」
神無「おっしゃ行きますか!!!」

単純過ぎだろ私。
というわけでファイト

2007年12月28日金曜日

白薔薇さまが振る話題が主に食べ物に集中していたのは、お腹が空いているからに違いない。

や、昼寝も取り過ぎはいけませんね。おかげで今もまだ思考が鈍っている感覚です。

書くことは沢山あったというかなんというか。しばらく日記を放棄していたわけですが。
第三者と当事者というのはやはり違うものなのだなと改めて実感したり、読まず嫌いというかそういうのは脇に置いといてよんでみるものだとか、いろいろあったんですけど。
流されやすい傾向の私はどうも読み終えた本の文章や雰囲気に侵されるのですが。一気に何冊も読むとごちゃまぜが完成したようです、なんだか昼寝後の気怠さ含めて地面に足がついていない感じ。

何が言いたいのか分からないけど伝えようとしながら一方的に満足してしまうそんな感覚でもあるわけでして。や、本は一気に何冊も読むものではありません。一冊は途中からの読み始めとはいえ、今日は計三冊を部活の行き帰りと食後の休憩で読み終えました。達成感ありありです、勉強しろ。
「オーデュボンの祈り」…葵殿から薦められた本。不思議の国のアリスな舞台で、リアリティないのにリアルがある感じがとても好きでした。登場人物皆何かが欠けていて、少し歪。でもすごくよかった
「マリア様がみてる」…これ読み始めたらもう自分はアレを自認するものだという概念があったので今まで手をつけていなかった本。ボーダーラインは超えてしまいましたが、でも読んで良かった本でした。アレ抜きでも文章の軽快さと登場人物の心理が上手く書かれているところは普通に読むべきものでして。ああいうのは凄く書きたい。文章力をもっとつけたいと思いました。そろそろ聖様や蓉子さんがたが卒業しそうなのでかなり残念。くぅっ

あと年末というものは財布の口が緩むものらしく。気がつけば苺大福買ってたり筆ペン買ってたり漫画買ってたり。ARIAなんてあと三冊で既刊全部揃ってしまいます。あなおそろしや

部屋も本格的に片付けました。久しぶり…いや初めてかもげふごふ。やっぱさっぱりすることはいいですね、基本どうなっても寝る場所があればいいやな私ですがやるときゃやりまっせ
でもまあ心の掃除はまだまだなわけでして。うわなにこいつくせぇこといってんじゃねぇょこのおたくなんて言わんといて。文のやり取りならまだいいものの、いやだって考える時間があるやないですか、やっぱりどうしても直接話すとなるとタガを外すか無口になるしかなくてそれはどっちも後から後悔がついてくるものだから。治したいと思うだけでは駄目だと分かってはいるものの。面倒くさい性格になってしまったものだな。そんなこんなで徒然草を終えてみる。や、これもまた自己完結。


追記:十六夜御伽話が終わりそうにありません。どないしょどないしょ…いやキャラはそこら辺飛び回ってるんですが、うわどないしょ…

2007年12月22日土曜日

私の責任ではない…多分!

だって妹(小二)がクラナドみたいとか言い出すんだもん!!

………いや、妹の前でみた私のせいですけど。最近真面目に妹がオタ化してるんで悩んでます助けて。

今週のクラナドは突然の風子登場に驚き杏の妹想いに悶えことみがどうなるか戸惑いました。
というか杏タイプに弱いです。
いや智代も好きですが。
なんというかこう、大切な人が無事なら自分はどうなっても構わないというタイプ。イチコロです。どうでもいいがやっぱ凄いカミングアウトしてるな、一昔前の私に会ったらぶん殴られる事間違いなし。

そら氏からマリア様が見てるを借りました。正確には借りてもらいました。前々から読んで見ようと思っていたけれど未だ図書館に本を弁償していないのでリクエストとか出来ないんです自業自得。
で、とりあえず一巻読み終えたんですけど予想以上に面白い。ぶっちゃけ聖様目的で読み始めたんですが登場人物皆がいいキャラしてたし文章も上手かったので普通にもりもり読んでました。驚いた事にツインテの祐巳が嫌いではない。祥子も予想より全然可愛い。まあでも聖様ペアがいまんとこ一番す。

写真は昨日のなんですが衝動買い。お重にいっぱい詰め込みたいです。

2007年12月17日月曜日

幸せで空は飛べると思う

前と似た構図なんですがやっぱいてもたってもいられないので…つい。色塗りは本当に苦手です。

俯瞰風景

来た、見た、買った!!

カエサル?

いや気にしない、今の私はほぼ全てを許す事ができるぐらい幸せに満ちています。もう一度言います。

来た、見た、買った!!!


さすがに感想がこれだけはないので。

・いざ出陣!!
・待ち合わせ五分後にともみ、葵殿、樹と合流。
・揺られてついた新宿、初めて夜の歌舞伎町を見ました、てか初めて歌舞伎町みた。
・葵殿が「愛のコンビニ」とやらにとても関心していました。突っ込みをいれたい外見の所を。
・樹に今私達の他に何人ぐらいが空の境界を観に行くんだろうと話しかけながら到着、まだ時間があったのでファミマでお菓子を買ってからいざ参る!!
・男:女が9:1な勢い。みるからにオタな方々が沢山。けどこの人達皆が空の境界を観に来たんだと思うと全員に話しかけたくなりましたマジで。
・指定席に座って、パンフ買って、さぁいざいざ!!!
・っていきなり猫アルク!?人形劇で携帯を切るようにお願いされました。
・広告一切なしで始まる。その瞬間から身動きできず、画面を食い入るように見つめてました。
・CGが入ってるのかリアリティがあるこの画はやばい。小物一つ一つが細かく描かれてた。
・声はあまり合わないという印象があったけど、結果は全然大丈夫むしろばっちこい。後に知るけど燈子さんの声がサモエクのユヅキとは!やべぇえうっかり侍がうっかりしてねえ!
・一章ごとが短いのが普通なのでやっぱり短かったという感覚はあった。どうしても展開が早く感じてしまう。
・苺は実は薔薇の種類と初めて知る。
・というか式がセイバー!あれは狙ってるんでしょうか?狙ってるんだろう!多分セイバーと式の雨がっぱは同じのだ。
・原作にはなかった霧絵(漢字に自信無)と式の一騎討ち。ここで式の左腕が義手だと分かりやすくなった。これも後のことですがともみと葵殿は式が義手だと知るといざとなったら義手の肘が開いてヒモを引張って強くなるだろうと思ったらしいですがそれはハガレンだろうが!
・燈子さんと黒桐との出会いには回想シーンを少しいれて欲しかったなぁと思ったり
・式が黒桐を大事にしてるのがめがっさ強調されててこちらとしてはもうご馳走様ですな勢い。
・で、遂に戦闘シーン。
・格好いいの一言。
・BGMがシーンに入ったら急にテンションの高いものに変わりこちらのテンションも上がりっぱ。動作が丁寧でもう!ただもうちょっと直死の魔眼でみた線と点を強調してほしかった。
・式がビルからビルへ飛び移る所は本当に綺麗で喀血。
・その後は燈子さんと霧絵との会話。ここで気分を落ち着ける。
・ユメの話のシーン。式がベットにボフーってやってる時点で再びテンション急上昇。
・で、頑張って式が黒桐を部屋に泊まらせるところで大量出血。「ストロベリー」
・ベットでゴロゴロしてるだけでテンションMAXだったのに、黒桐に「君は女の子なんだから」といわれてめがっさ照れた式にノックダウン。くっ……、GJだufotable!!
・エンディングも歌詞が俯瞰風景にあっていて、しかも上手くて、今も耳に残っています。所構わずくちずさんでします。
・門限11時なのでさっさと帰り始める。すいません個人的理由です。
・でも帰りは皆でハーゲンのストロベリーを買いました。お約束だよ!!!

2007年12月16日日曜日

今度こそ、『 』の境界

昨日はチケット完売と私の事情(親の大激怒)によりらっきょは見られませんでした残念。
というわけで、今、再び!!!再誕!!!コルベニク!!!

すいません、ちょっと浮かれすぎてんで巣。浮かれすぎて葵殿や樹らとの集合時間だいぶ前に集合場所についてしまいました。だって自宅だといてもたっても居られなくて、出たら出たでいてもたってもいられないので走ってしまい………。走りながら笑いましたが何か。

ではまた感想で追記をば

サクラマウカナタノキミ

夢をみた。
いつの頃かも分からないくらい、遠い記憶の彼方のユメ。桜舞う季節、緩やかに始まりを告げられた全てが眩しい蒼空の下、その人は振り返る…
顔も忘れてしまったけれど、とても暖かい笑顔はまるでその人の上で咲く桜のようだった。
桜雪に包まれて、ボクの夢は花と共に舞い上がった。

 サクラマウカナタノキミ

〜四月〜
薄桃色の淡雪が新入生達を歓迎していた。既に嵐の様に花びらを散らす咲乱れた桜だが、まだその木には雲のごとく咲き誇る花たちが残っている。
まだ幼さの抜けない新入生達は落ちるそれを掴もうと両手を伸ばし燥ぎあっていた。地面には雪が降り積もったと見間違うほどの量の花びらたちがアスファルトを多い隠している。
「なーに惚けてんのさ佐倉」
「別に惚けてなんかないって。センチメンタルと言ってくれ」
「変わんないっつーの」
「日高酷い」
お気に入りの屋上(一般生徒出入り禁止)なのに、何処から現れたのか金髪の青年はボクの横で寝転がり、風にのる桜のカケラを眺めていた。
「桜、綺麗だ」
何当たり前言ってんだ、と返答が返ってくる。この男でも桜は綺麗なのかとちょっと驚きを感じる。
「お前、今俺に対してなかなか失礼な事考えてただろ」
まさか、なんて微笑を浮かべながら誤魔化した。日高は勘だけで生きてるだけあって侮れない。
「だから失礼な事考えるんじゃねえ」
はいはい。
おざなりの返事をしながら視線を桜から新入生へと移した。入学式が終わり、緊張感から解き放たれた彼らは多分これからの学校生活に希望を膨らませているのだろう。なんだかそれを想像しただけで自分自身にも希望が溢れてくる気がしてしまう。
「わ、ねぇ、日高。綺麗な子がいるよ」
「なにどこだ!!?」
そこまで必死になるなよ、悲しくなるから。
「うるせ、お前だって恋人いない歴が年齢だろがよ」
自分もそうだってのに、いけしゃあしゃあとこいつは。まったく、これでも日高には隠れたファンや片思いしている方々がいる。なのに定番というか、恋愛感情に関してのみこいつは超がつく鈍感野郎だ。
あきれ顔になりつつも、ボクは不思議と目に止まった少女の方へ指をむけた。
「ほら、あそこにいる一人だけ和服の子」
桜に合った薄桃色の着物を着て、珍しい着物と同じ色をした長髪を綺麗に結い上げている。アルビノ、突然変異の白い子をそう呼ぶらしいが彼女がそうなのだろうか。
「……はぁ?全員なんちゃって制服じゃねぇか。着物を着てる奴なんかいないぞ」
「ええ?」
日高のその言葉にボクは驚きの声をあげる。あんなにも目立つ子だというのに日高は見落としたのか?
「だってほら、あの一番大きい桜の下にいるじゃんか。桜色の髪と着物の…」
「おっまえ、俺をからかってんだろ。そんな奴いたら一目で分かるっつの」
なんかヤバいモノでも視えてんじゃないのか?
日高の声が遠く聞こえた。しかしボクはそんなことを気にせずに、突如、無我夢中で屋上から一階を目指して駆け降りた。
何故だか分からないけれど、ボクはあの子を知っている気がしたから。そして今しか話す事ができないということも判っていたから。

※※※

正門へとなだれ込む新入生の波を掻き分けて、ボクは人気の少なくなった桜の下へ向かった。
彼女は二三ほど並べられたベンチの端にボクに背を向ける格好で座っていた。
髪には舞い落ちた花びらがついているのだろうけど、髪と色がまったく同じなので目を凝らさなければ分からない。
「…あら、こんにちは」
ボクがどう切り出そうか迷っていると、彼女はボクの存在に気がつき振り向いた。柔和な笑みを浮かべ、色素の薄い瞳を細めている。
「返事は、するものよ?」
「あっ…ああ、ごめんなさい。こんにちは」
「ふ、ふふっ。今度の子は随分素直な子なのね」
なんだか母親みたいだ。どことなく話すタイミングというかそんな感じなものが取りにくい。ボクがまた話をしようか迷っていると、彼女から話題を出してきた。
「私が視えて、私に会おうとして、私に会い、話しかけ、貴方は何を望むのかな?」
謳うような口調で、彼女は言ノ葉を紡ぎ出す。聴いていて心地良くなるような声だ。でもボクは彼女の問いに答えなかった。いや、答えられないの方が正しいのかもしれない。
「なぜならそれに対する答えがないのだから。なぜなら答えがないという答えは答えではないから」
「あら、答えがないというのも立派な答えよ?」
ボクはフルフルと首を振った。頭についた何枚かの花びらが風に乗る。
「…まぁいいわ、それが貴方なのならそうななのでしょう。けれど、目的はあったと思うわ」
「そうですね、あなたに望むものはなくても目的はありました」
彼女は座ったまま動かない。春の日差しが透明な肌にあたり、静かに吸い込まれていく。ボクとは全然違う肌だなと思った。
「貴方は母と父を出会わせてくれたと二人によく聞かされました。覚えていますか?以前此処で背の低めな少女と背の高めな柄の悪い青年に出会ったことを」
斜めに首を傾げてしばらく考えていたようだけれど、思い至ったのかふとこちらに視線を向けてまじまじと見つめてきた。なんだか恥ずかしいな。
「えぇ、えぇ…思い出しました。そうですか…私にはほんの刹那でしかない時も、貴方方にとっては永いものなのですね…確かによくみるとお二人のよい所ばかりが集まった、とても美しい顔です」
心構えをさせずにサラリとそんな事言われるとどう対応したらいいかわからない。確かに、母と父の言う通りの性格だった。
「貴方に会えたら是非一言礼を言ってきなさいと言われたもので。屋上に友人を置いたまま来てしまいました」
「ふふっ、必死だったのね。でも…それだけ、かしら」
でも……それだけ?
ボクはその問いに心が揺らめいた。確かに、それだけだったのだろうか?思い出せ、彼女を見た時どう想ったか。
(何故だか分からないけれど、ボクはあの子を知っている気がしたから)
そう、確かにボクはそう思ったのだ。遠い、遠い彼方の記憶。何時の頃かも判らない、サクラマウカナタ。微笑む彼女は桜雪に包まれて舞い踊る。ボクはそれを共に雪に埋もれながら見つめていた。
ボクは彼女と出会ったことがある。
「懐かしいわ…私でさえ懐かしく感じてしまう程の、悠久の昔。輪廻は巡り、再び此処に辿り着いたのね…」
フラッシュバックともいうべき記憶の洪水がボクに襲いかかった。桜、花、空、風、道、夢、望、都、國、皇。サクラマウカナタノキミ。
「魂の在処…姿形は変わりましたが、しかし貴方をお待ちしていました。ただ一言、感謝と愛情の言葉をお伝えしたいがため…」
ボクは喋ることができず、押し寄せた記憶の整理で一杯一杯だった。
「貴方を想わずにいたことはございません。貴方に救われ、心を奪われ…。有り難う御座います、貴方を愛しておりました」
混乱の極み。ボクは透明な泪を煌めかせながら流す彼女を見つめるしかない。そんなこと言われても、ボクは…。
ボクの心の中を知っているかのように、彼女は悲しそうに、母愛に満ちた微笑みを浮かべた。
「…ふふ、突然そんなことを言われても困るわよね。貴方の両親が貴方に言を託したのと同じようなものよ、気にしないで…貴方は、貴方の想いを想い人に伝えれば良いの」
次第に彼女の色が全て淡くなってゆくのがわかった。淋しそうに、しかし満足そうに自身が消えゆくのを黙ったまま佇む彼女をみてボクのタマシイは疼く。桜の嵐が彼女の存在を乱暴に掻き消してゆく。彼女と話す事ができる時間が終わりへと転がった。
「ボクは…、ボクは!貴方の待ち焦がれた方ではない…たとえタマシイが同じだとしても!けど、今この時、出会えたボクはボクです。貴方に出会い、想い人に想いを伝える後押しをしてもらうような弱いボクです…、だから!」
不意に今まで辺りを荒らしていた暴風が止み、春の澄み渡る青空が狂い踊っていた桜の狭間から見えた。
「だから…貴方には応えることはできない…出来る事は再び貴方が貴方の想い人に出会えることを祈るだけ…」
応えることのできない悔しさとボクでない何かの悲しみがあいまじり、ボクは止めどもなく涙を流し続けた。
ボクは泪を流していたが、彼女は消えかけているというのに桜のような暖かい笑顔を絶やさなかった。
「有り難う…昔の貴方も、今の貴方も、私を救ってくれた。…幸せものね、私」
最後の言葉が空気に溶け込んだ瞬間、ここ一番で激しい風が辺りを包んで桜色に染め上げた。
ボクは思わず目をつぶり、再び開けた時にはもう彼女が視界に入ることはなかった。

※※※

一歩一歩ゆっくりと階段を上っていると、日高にでくわした。
日高はボクを見た途端に不機嫌そうな顔をした。どうやら屋上でボクのことを待っていたらしく、なんだかとてもこそばゆい。
「おい佐倉、お前どこ行ってたんだよ。変なこと口走ったかと思うとさっさと下に降りちまうし」
「ごめんよ、いても立っても居られなくなったのさ」
「だからなんでだっつの」
「ボクにもよくわからないかなぁ…恋の天使ともいうだろうし、未練いっぱいの幽霊さんともいうし…」
お前人と会話する気あんのか?
日高の問いにボクは首を傾げて誤魔化した。だって先程のことなんて、どう説明したらいいのやら。
「あぁでもね、そのゆうれいさんに…いや桜の精霊さんかな?まぁその人に後押ししてもらったんで言わなきゃいけないことがあるんだ」
「はぁ?んだよそれは?…てかちょっと待て、…なら俺にも手前に言いたいことがある、先に言わせろ」
「うー…別にいいけれど」
これで言う勇気がなくなったらどうしようか。購買でも奢らせるか。
「今までずーっと、言おうとしてたんだ。………お前な、いい加減高校生活後半に入ったんだから"ボク"呼びすんの、やめろや」
ボクが目をパチクリさせたのは言うまでもない。だってボクはボクだというのに。
「じゃあ"俺"?」
「違うだろボケが」
妥協案は即却下された。
「だってボクはボクだよ?」
さっき考えてた事を復唱する。うん、そうとしか言い様がない、ないに違いない。ボクは至って冷静だそうに違いない、違いない。…混乱してるのかな?
「手前は阿呆か!手前の性別……女だろうが!!」
言いながら日高の顔が真っ赤に染まる。うわ、彼でも真っ赤になることってあるんだなんて頭の片隅で思ったけど、それよりもボクの思考は日高と同じぐらい真っ赤に染まっていた。止めようと思っても涙がボロボロと零れてくる。
「はっ!?ちょ、おい佐倉!いきなりなんで泣くんだよ!?」
そんなこと、言われても。
「だって、な゛ぎたくなっで…、だって日高、が、ボクのことをちゃんと、おんなのこて思ってくれてて」
「ちょ、おま、それだけで…かよ。こ、困るそんなんで泣かれたら俺困るだろが」

そんなこと、手前と会った頃から意識してたっつーのに。いつだって手前のことは特別に思ってたっつーのに。

日高の声が遠く聞こえたと思ったら途端に頭に鳴り響いた。頭がぐらぐらしてもう自分が何を言ってるかも分からなかった。
「えぐっ…、さっ、先にそういうの、言うなぁ!ボクがんばって言おうとしたのに、日高のこと、好きだって、前から思ってたってぇ…!日高大好きだ馬鹿野郎!大好きだバーカ!」
「告白すんのか罵倒すんのかどっちかにしろてめぇ!畜生、こっちだって好きだよバーカ!」
二人とも顔を真っ赤に染めながら、ボクが泣きやむまでボクらは階段に座り続けた。
階段の窓から見える桜の木は、空一杯に花びらを撒き散らして春の訪れを告げていた。


サクラマウカナタノキミ、ユウキュウノトキヲコエ、イマフタタビメグルマデ、ハルトトモニココデオドロウ

2007年12月15日土曜日

『 』の境界

どうも朝っぱらから危機一髪な神無です。
昨日少しふて腐れたのでちゃんとコンタクトとか外さずにサモンナイト2をやりだしちゃいました。経験上、ここの時点で間違えました。
明日レイトショー見るいうのに一時ぐらいまでもそもそやっていたところ案の定、いつの間にか寝落ち。阿呆ですか私、以前も同じことしちゃったというのに。
駄菓子菓子、今回は前とは少し違いました。

ふと起きると携帯のアラームが。え、ちょ、アラームは目覚まし替わりなのに…いや、ということは…
時計を見ると寝落ち最長記録更新という業を成し遂げてしまった。その時、時刻は6:05

すぐご飯があるとはいえコンタクトを外すのも歯磨きもしてなかったのでとりあえずそれらを実行。そしてまだもうちょい時間はあるし二度寝するか、と最大級の間違いを。

次目覚めた時刻は7:33。

………は?
ちなみに今日は授業あります。
ちなみにいつも出る時刻は7:33頃です。


いやぁ死ぬかと思いましたよダッシュで着替えて五分後には出発してました。おかげさまで今お腹が空いて死にそうですがな。

というわけで今日はらっきょですらっきょ!!

2007年12月12日水曜日

傍観原罪 追記

とゆわけで映画観賞した後メイト行った私はさらに斎宅へお邪魔しちゃったりしちゃいました。

葵殿にアーロンを渡し(FF10)、戦国バサラをやらせてもらいますた!
ぶっちゃけバサラ言うたらBLものとしか認識してなかったんですが、やってから変わりました。

これ完全ギャグやん

まさにギャグとしか言い様が無い。ギャグマンガ日和にも負けない気がします。
武田と幸村の「お゛や゛がだざまぁ!!」「幸村ぁあ!!」の言い合いから朴さんボイスの上杉が薔薇まきちらしてかすがとラブラブとか。薔薇ってもうあれか、エン様かエン様。
といわけでバサラにハマってしまったぽいです。

傍観原罪

今映画観賞教室が終わりました。

あんまり始めは乗り気ではなかったのが正直な気持ち。今では気分が急滑空で着陸失敗ぐらいの勢いです。
沖縄戦争の話なんですが………

まぁ、ああも気分が悪くなるような経験はしたくないので戦争はやってほしくないです。んー、なんかすっごく自己中思考だけどそんな理由でも立派な反対理由かと。
あと軍隊は持つか放棄するかはっきりした方がいいなぁと。


で、閑話。
帰りに気分を変えるためにもメイトによったわけですが(変えすぎ)、らっきょグッズが発売されてるかなぁと思いつつ、結果は無かったんですけど、外へでたわけですよ。ロンロン前辺りを通って駅に向かっていたところイケイケな(死語)お兄さんとギャルギャルなお姉さんに擦れ違ったんですけど。

ギャルギャル「あははっ!!でねでね〜」
イケイケ「〜、マジかよー。そうそれでアニメイトにいったらさぁ…」

……ん?
んんん?
ちょい貴方、今言ってはいけない言葉がありませんでした??
なんでイケイケやギャルギャルな人の会話に"アニメイト"が出て来ちゃってるんですか?
いや人は見掛けによらないというかなんというか。

2007年12月9日日曜日

混乱の極みは何をするかわからない

今の私です。
ようはタイトル通り+意味不明なだけですが。駄菓子菓子こうしてメールを書けるだけ奇跡

2007年12月8日土曜日

らっきょの日記書いたら描きたくなった…

写ってるか不安ですが、式です。

ぷにってことだぜ

試験中?そんなの関係ないぜと親のいぬまにパソコンやって図書館で本読みまくりますた。アスラクラインの嵩月(漢字に自信無)は可愛いと思われます。というか私のツボだった。

後一日で試験が終われば気分は辻斬りパラダイスです!学校は四時間授業ばっかなるし年末の美味しいもの(いろんなモノ含め、掃除は除外)ばっかだしなによりらっきょです。らっきょです。らっきょなんです!!!
レイトショーだったんで諦めていたところ、ものは試しと母に聞いたら二つ返事でOK貰えてとんでけ天国でした。グレンラガンの再放送中にも空の境界CM流れるはもうやばやばと思ってたんで本当に嬉しいです。
というわけで友人Mと樹と葵殿とともみと葵殿の友人のマァムさんと行くことになりそうです。多いな。
空の境界。兄から言わせれば"英文力が中学生レベルだってのがバレバレだし、風呂敷広げておいて回収してない"面白くない本…だそうですが、あんま気にしてません。少し嘘、読み直すとまあ兄の言うことももっともだて感じでした。けど気にしてないのはやっぱりキャラなんでしょうか。まず普通に式良いし、鮮花も可愛い。橙子さんも格好いい。
ライトノベルの類いはキャラさえあればどんとこいです。殺人考察(後)の最後のシーンの描写は普通に感動したし。
とまあ兄に反論してみたり。


ニコ動で見たスクイズのサッカー実況合成の最終回実況MADと手描きバッカーノのらきすたverはヤバかったですいろんな意味で
らきすたもってけを手描きでいろんな作品にしてるのは聞いていたけどキャラが皆ロリロリなってるのに大丈夫だったというのがとても不思議。

2007年12月4日火曜日

escape from The Midnight

錆びた鉄の臭いとシンナーの臭いが鼻に纏わりつく。一秒でも早くソレから逃れたい俺はただただ闇雲に夜を走り抜けた。
十六夜の夜明けまではまだ、永い。

escape from The Midnight

荒い息遣いと自転車の風を切る音が俺の鼓膜を支配する。無音の空間に音を造り出している俺は終わることのない道を突き進んでいた。生きているのは俺しかいないという錯覚、終わりの見えない恐怖、夜明けへの渇望と絶望。全てがあいまじり凝縮され俺の中に詰め込まれる。それはとてもドロドロで息苦しく煮えたぎった鉄のようで、もがけども足掻けども、俺の中で体外にでようとひしめきあってい暴れ出す。
無性に叫びたい衝動に駆られるが、残った一滴の理性でそれを抑えた。滴る汗と共に俺の何かが抜け落ちてゆく。十六夜の月は眼のように俺を見つめ、永遠に追いかけてくる。ブレーキは擦切れ使い物にはならず、かなりの速度を出した自転車はさらに漕がれ続け止まることを知らぬ物体となった。

不意に今まで鼓膜を支配していた音が不協和音へと変わる。
耳を澄まし、音を選り分けた。風を切る音、息遣い、鼓動、漕ぐ度に擦れるチェーン、繰り返される地面とタイヤの激突、遠吠え、…途切れない足音。
全身に氷が突き刺される感覚に頭と身体が分離され、自動人形のように身体は自転車を漕ぎ続ける。
既に自転車は止められる速度を越えていた。なのにゆっくりとしたその存在してはいけない音は一定の距離を保っている。永遠に追いかけてくる。
「う、あ…」
悲鳴が汗と共に俺の体内から滲みくる。漕いで、漕いで、漕いで、漕いで、漕いで、漕いで、まだ足音は途切れない。
「あ゛ぁああ゛あぁあぁあああ゛!!!!」
終わらない道、止まらない自転車、途切れない足音、放出される叫び声、迫る曲り角…まがりかど…?
なんでおわらないはずのみちにおわりがみえる。そんな、だってこのみちは終わらないんだ。ヒタヒタヒタ。でもそういえばだれかがいっていた、おわりがあればはじまりがある、はじまりがあればおわりがある。ヒタヒタヒタ。こんなのいやだ、じてんしゃはとまらない。ヒタヒタヒタ。おれはまだなにもしてない、やっとかいほうされたのに。ヒタヒタヒタヒタヒタヒタヒタヒタヒタヒタヒタヒタ。


徐々に迫った足音に我慢しきれず振り返る。そこには、

俺が滅多刺しにしたはずのあいつがいた。何の表情も浮かべず、俺の背後で歩き続けている。
前輪が何かに当たり不自然に折れ曲がるのを感じた途端、俺は何かとても巨大なものに叩き付けられ押しつぶされた。


夜明けの光を最後に見た。