2009年7月30日木曜日

東方緋想天「烏兎匆々」

続きを見たい夢を見たschlafenです
しかも二度寝で続いた
一回目は絶望先生と絶望少女たちとあれやこれや絶望する夢だった。そのあと、ともみが出て来たりして久しぶりだなぁまた会いたいなぁと考えてからまた寝たら、今度は芙蓉と共に出て来た。
陸部の友人の中で、実にナチュラルに芙蓉が紛れているのに気がついた時は本当に焦った。焦りすぎてしばらく事実確認できてなかった。というか高校の友人と見間違えてて、でもあれ?あれ?みたいなのをしばらく繰り返してたら芙蓉に呆れられて抓られた。…無駄にリアルなのが怖い…普通に陸部と溶け込んで私を集団でいじめてきたりとか…((((゜д゜;))))ガクブル
そのあと、ともみが和服を着こなしてて、私パテシィエになるからその予備校に行くんだと言って芙蓉と一緒に帰っていった。
………何が言いたいのか分からん夢なのは今に始まった事じゃないけどさ…

メールでリアル駿河な人に対してどう対処したらいいのかわからない。罵倒は全て褒め言葉に転換されてしまっている…orz
阿良々木の心情を理解する時が来るなんて…だめだマゾは最強かもしれない…orz

というわけで

前に書いていた奴を載せてみます、緋想天のifストーリー、妹紅ルート
自己満ですね、はい。あってもいいじゃないかと…ないのなら作ってしまえと…
とりあえず3rd stageまでは書き終えてるので不定期に載せようかと
多分それ以上はとうぶんの間進まないけど

グリモワ魔理沙のおかげでスペカ把握しやすくなった…

ちなみに妹紅の気候は「猛暑」設定です。
多分移動が遅くなるか陽炎が発生するんだよ

※※※

紅い霧が晴れ

終わらない宴会が過ぎ

次の夏が来る

局地的な大地震と、気性による気象に見舞われる夏が

※※※

壊れていた。

何がと聞かれれば、私の、藤原妹紅の家が壊れていた。

何にと聞かれれば、私が出かけていた一晩の間という恐るべき速さで成長した竹のせいだ。

「いやいや、一晩はさすがにないでしょう…」
此処に住み始めて三百年ほど経ったけれど、そんな速さで簡素な造りとはいえ一応は家であるものを貫くほど育った竹など見たことはない。
けれど目の前の光景がそれを認めざるを得なくしていた。何本もの竹が私の家を貫きながら高く聳えている。
「…珍しく竹が歪んでいるからか?それともここ最近の猛暑のせいか…」
そう、最近の天候のせいもあるからかもしれない。迷いの竹林は夏でも背丈が長い竹のおかげで、日光が差し込むことがないので夏も涼しく過ごせる。
そのはずなのに、今年はどうしたわけか毎日汗がとぎれない暑さだった。慧音に夏用の服を見繕ってもらったほどだ。
それでも暑いので、壊れた家の日陰で仰向けに寝転がりながら、何かをすることもなく私はダラダラとしていた。
「動くことも億劫だ…」
面倒臭いので秋まで適当に暮らして、それから家の修復に取り掛かればいいか。慧音が見たら何かと言われそうな気がするけど、久し振りの自分の炎とはまた違う暑さはさすがに堪えるのだ。
「うーん…何かこれを解決するものがこちらに来ればいいけど」
「あ、やっぱりここも曲がってる。これじゃあやっぱり竹林全体に影響が出てると考えていいみたいね」
「おお…飛んで火に入る夏の虫」
いつの間に現れたのか、私の近くに永遠亭の妖怪兎がぶつぶつ独り言を喋りながら私の家を観察していた。
長い髪と長い耳が特徴の、たしか鈴仙といった兎は私の家を一周して漸く日陰にいる私の存在に気がついた。
「うわ、死体だ」
「生きてるよ」
反射で鼻をふさぐとは失敬な。私はいつでも生きているというのに。
「おい、お前はコレの原因を知っているか?」
コレ、と私は家に突き刺さった竹をさしながら鈴仙に問い掛けた。
寝転んだままの姿勢が気に入らないのか、しかめ面の鈴仙は親指をたてながら人差し指を私に向かって指す、所謂"てっぽう"のポーズをとった。それは彼女にとっての戦闘態勢だと知っている私は溜め息混じりに炎を出現させた。
「ただでさえこんな猛暑なのに…面倒くさい」
「猛暑?竹林に引きこもるあなたが暑くなるなんてあるの?というかむしろ最近は晴嵐で涼しいぐらいじゃない」
「引きこもってるのは輝夜のほうじゃないか!それより兎は暑さも感じることができないのか、こんなに暑いの…に?」
言っている途中で私は激しい風が周りで吹いていることに気がついた。あれれ、さっきまでは確かに風もないような暑さだったのに。
…よく判らないことは、とりあえず永遠亭のせいにすることにしていた。竹林に限って言えば大概その通りだし。
「よし、倒されろ」
「今物凄い理不尽さを感じたわ…そっちこそ、いい加減にこの瞳に狂いなさい!!」
鈴仙が手で形取った"てっぽう"を撃つ仕草をすると、赤色を帯びた多数の弾丸が周りに展開された。
流石に立ち上がった私に向かってそれぞれが不規則な速さで襲いかかる。それを最低限の動作で避けながら、私は取り出した札を鈴仙へ投げ付けた。
それを避けた彼女の野兎よりも赤い瞳が僅かに揺れ、私は不愉快な違和感を感じて身近にあった竹へ駈け登る。その直後には私がいた場所に見えていなかった弾丸と離れていたところにいた筈の鈴仙が現れていた。
鈴仙の悔しそうな声が聞こえるが、その程度ではまだまだ能力の持腐れだ。そして、こういった隙を見逃すほど私は暇ではなかった。
周りを埋め尽くすように札と炎が竹の緑を一瞬で緋色に染める。上から降りかかる弾幕に逃げ場を見つけられなかった鈴仙が、潰れた蛙のような声で焼け焦げた。

×××

「ほら、焼き加減はしてやったんだから、なんでこうなったか事情を話せ」
「理不尽〜」
彼女の長い髪はまだ少しチリチリと燃えていたが、まぁ支障はないだろう。
「私も原因調査を頼まれたのです。詳しいことは分かりません」
慌てて髪についた火を消しながら、鈴仙はふて腐って言った。
恐らく永琳が頼んだのだろう。だとすれば彼女はきっとこの原因はもう知っていて、鈴仙の調査は裏付けかそういった類いのものなのかもしれない。悔しいけど、そう思えるほどに鈴仙の師匠は知識が豊富なのだ。
「でも今回は師匠もあまりよく分からないらしいです。というより、興味を持っていないのほうが近いかも」
「永琳が興味を持つことなんて、そうそうないだろうからね」
あるとしたら月のことか輝夜のことぐらいなものだ。私や鈴仙が騒ぎ立てることの大抵は彼女にとって路傍の石なのだ。
つまりは今回の出来事は永遠亭に関わりがなく、彼女たちを当てにしても無意味らしい。
「仕方ない、腹拵えするか」
「焦げた私を見ながら言うなぁっ」
ここの筍と兎の肉は美味いと評判なので言ってみた冗談を、鈴仙は半ば本気で怯えながら受け取った。心に余裕がないのはよくないことだ。
いつの間にか晴嵐は止み、再び猛暑が戻っていた。

1st stage、clear!!

※※※

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